日本地震予知学会によりますと、いま日本には今後予想される大規模地震がいくつも存在します。
今回の記事内容は、主にこちらの内容で解説して行きます。
- 次はどこなのか?2024年で今後予想される地震まとめ!
- 過去統計から導く2024年で今後予想される驚愕の被害想定!
次はどこなのか?2024年で今後予想される地震まとめ!
まずは、2024年に警戒しなければならない日本国内で発生が予想される「大規模地震」の“内容”と“場所”について、日本地震予知学会が発表した今後の地震をまとめてみました。
釧路・根室沖地震
千島海溝が存在する釧路・根室沖ではこれまで「300年から400年ごとに巨大地震が繰り返し発生」しているという過去データがあります。最後の巨大地震からちょうど300・400年が経過しており、大津波を伴う巨大地震がいつ発生してもおかしくはない状態です。
青森県沖・岩手県沖地震
日本海溝が存在する青森沖では東日本大震災で「東日本大震災で割れ残った断層があり不安定な状態」になっているという状況がいまも続いていることが報告されています。政府の地震調査研究推進本部も警戒するよう警報を鳴らしています。
千葉・房総沖地震
東海大学・静岡県立大学の長尾年恭教授によりますと、’24に入り中規模以上の地震が相次いでいる千葉県付近で「今年中にも大規模地震が発生する可能性がある」と語っています。
- 1912年:太平洋の地下を震源とするM6.2の房総沖地震が発生
- その後、38年が経過(間隔)
- 1950年:同様の震源とするM6.3の房総沖地震が発生
- その後、37年が経過(間隔)
- 1987年:千葉県東方沖を震源とするM6.7の千葉県東方沖地震が発生
- その後、37年が経過・・・今年2024年???
長尾教授によりますと、千葉・房総沖では「スロースリップ」と呼ばれる、大陸プレートがゆっくりと動く現象がだいたい6年間隔で発生しており、今年2月の地震もこのスロースリップが影響しているものと考えられるとのこと。つまりは、海側のプレートと陸側のプレートが過去の統計から、このスロースリップの発生間隔から、次の地震がおおよそ想定できるということになります。
過去統計から導く2024年で今後予想される驚愕の被害想定!
それでは、ここからは独自に各メディアなどよりリサーチした「今後予想される地震発生による被害想定」について解説していきます。
釧路・根室沖地震の被害想定
もしも予想される大規模な釧路根室沖地震(仮名)が発生した場合、その被害想定は「釧路市で最悪8万4000人の被害」が想定されるとしています。このデータは、北海道が独自に推計した「日本海溝・千島海溝M9クラスの巨大地震が発生し、太平洋東部に最大20メートル超、太平洋西部に最大10メートル超の津波が到達」した場合のシミュレーションとなります。
最も被害が大きいと予想されるのは「冬場の夕方」になります。
- 被害が想定される都市部では昼間の人口が沿岸部に集中するため
- 冬の深夜が避難に時間を要することが懸念されるため
- 冬場は低体温症による死亡の懸念が想定されるため
- 千島海溝沖沿岸部:約10万6000人が死亡
- 日本海溝沿岸部:約14万9000人が死亡
※厳冬期で早期避難率が低く、かつ避難ビルなどを使用しない場合の想定値
- 釧路市:8万4000人(人口の約半分)
- 釧路町:5700人
- 厚岸町:3600人
- 白糠町:5000人
- 苫小牧市:約4万人(津波の浸水エリア道内最大)
- 登別市:約2万人
- 函館市:約2万9000人
- 北斗市:約1万8000人
※厳冬期で早期避難率が低く、かつ避難ビルなどを使用しない場合の想定値
青森県沖・岩手県沖地震の想定被害
令和3年度の地震・津波被害想定調査によりますと、青森県と岩手県沖で大規模地震と津波が発生した場合における最悪の被害想定は「死者数10万人から19万9000人」に達するとされています。青森県全体での死者数は5万人前後、直接経済被害額は最大で6.3兆円と試算されています。一方で、岩手県では東日本大震災による死者・行方不明者数(6254人)を上回る、最大7100人と想定しています。
また、青森県では発災直後の断水人口は約68万人で停電影響人口は約97万人とされ「人口の約55%から79%が影響を受ける」という見込とのことです。
- 青森市:2万3000人
- 八戸市:5万1000人
- むつ市:9600人
- 三沢市:2800人
※厳冬期で早期避難率が低く、かつ避難ビルなどを使用しない場合の想定値
>>>令和3年度 青森県地震・津波被害想定調査(太平洋側海溝型地震)の結果
千葉・房総沖地震の被害想定
千葉県では、平成28年5月に過去3回にわたり地震被害想定調査を実施した結果を踏まえ、最新の科学的知見や過去の被害地震をもとにしたシミュレーションを公表しています。
想定地震 | 主な被害想定項目 | マグニチュード | 震源地 |
---|---|---|---|
千葉県北西部直下地震 | 揺れ・火災等被害 | 7.3 | 習志野市と千葉市の境界付近 深さ約50km |
房総半島東方沖 日本海溝沿い地震 | 津波被害 | 8.2 | いすみ市南東約75km 深さ約25km |
- 最大想定震度:震度6強(千葉市、習志野市他26市町)
- 液状化危険度:東京湾岸の埋立地を中心に液状化の可能性大
- 全壊・焼失建物数:約81,200棟
- 死者数:約2,100人
- 帰宅困難者数:約147万人(県内に約73万人、県外に約74万人)
- 避難者数:約80.6万人(最大)
- 最大津波高:約8.8m(銚子市)
- 建物被害:全壊棟数約2,900棟、半壊棟数約6,700棟
- 人的被害:死者数約5,600人(最大)
2024年で今後予想される地震まとめ!次はどこなのか?過去統計から導いた驚愕の被害想定
今回は、以下の内容について解説してきました。
- 次はどこなのか?2024年で今後予想される地震まとめ!
- 過去統計から導く2024年で今後予想される驚愕の被害想定!
東日本大震災までは、大津波どころから津波による被害などきっと専門家や有識者以外はだれも想定していなかったように思えます。しかし、実際にそれは空想ではなく事実として多くの人々の脳裏に焼き付く出来事が起こりました。そしてそれは、’24年に入ってさらに人々の恐怖をアップデートしたような気がします。
実際に、これまで地震による大きな被害がなかった地域でさえ地震が猛威を振るうようになっていますし、先に紹介した過去に起きた大規模地震の多くがいつ発生してもおかしくない状況(タイミング)に来ています。
読者の皆さまには、災害時の備えと、避難ルートなどをご家族と一緒に整えておくことを当メディアとしても強く推奨します。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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