この記事では次の内容についてお伝えしていきます。
- アニメ風やイラスト風にする方法
- 実際に作成したキャラクターを紹介
ミッドジャーニーの様々な使い方やプロンプトについては、以下の記事で目的別にご案内しています。
【ミッドジャーニー】アニメやイラストを作るプロンプトと構成要素
まずは、ミッドジャーニーでアニメやイラストを生成するプロンプトについて詳しく解説していきます。
※実際のプロンプト(記述)については別記事で詳しく解説しているため本記事では割愛します
AI画像で「アニメのキャラクターを作りたい」という方や「イラストを作りたい」という方が多いため、それらを解決するため、ミッドジャーニーをどのように使えば良いのか大切なポイントを踏まえながら、わかりやすくお伝えしていきたいと思います。
1.キャラクターの設定
まずはじめに、構図として決めたいのが被写体となる「キャラクター」の設定です。
人間なのか動物なのか、男の子なのか女の子なのか、髪の毛や瞳の色、装飾から雰囲気までをできるだけ具体的に細かく決めていく作業になります。
一例を表にしてみました。
キャラクター設定 | 容姿の詳細(外見) |
---|---|
男の子(単数)、3人の男の子(複数) | 日本人、10歳、黒髪短髪、細身(小柄)、眼鏡、笑顔 |
竜(単数)、竜の群れ(複数) | 巨大、銀色の鱗、2本の角、怒っている様子 |
猫や犬(単数)、猫と犬(複数) | 茶色、ふわふわした毛、黄色の瞳、垂れた耳 |
ゴブリン(単数)、魔物の群れ(複数) | とんがり帽子、緑色の体色、尖った鼻と耳、大きな目 |
大切なのは絶対に描写したい要素(人種や性別、目や髪の色など)を欠かさず設定することです。
2.周囲の人物や建物
続いては、被写体の周囲にある建物や登場人物などの設定です。
被写体の周りに他のキャラクターや建物がある場合は、同様にできるだけ具体的に細かく決めておきます。もしくは、周囲に何もないのか、誰もいないのか、をしっかりと考えていく作業になります。
周囲の設定 | 周囲の詳細(外見) |
---|---|
秘書、執事 | 日本人、40代、黒髪、細身(長身)、黒いスーツ姿 |
仲間(たち) | 鎧を着た戦士、ローブ姿の若い女の魔法使い |
猫や犬(単数)、猫と犬(複数) | 茶色、ふわふわした毛、黄色の瞳、垂れた耳 |
村にある家屋、湖上のお城、山々に囲まれた農村 | 複数の土でできあ家屋、白い巨大なお城、古い部落 |
ここで大切なのは、最優先となる被写体のプロンプトをすべて入力した後に、続けて他の追加要素(周囲の生き物や建物)を設定することです。
3.背景の設定
いよいよ後半戦、被写体の背景を設定していきます。
アニメの世界では、明確に物語の舞台が「城内」だったり「教会の前」だったりと、背景となるシーンが決まっていることが多いと思います。その背景を続いては指定していく作業になります。
背景の設定 | 背景の詳細(外見) |
---|---|
村の中 | 山々に囲まれた村、山間の村 |
教会の中 | 白い壁に囲まれた巨大な大聖堂 |
街の中 | 喫茶店や本屋が立ち並ぶ市内、商店街、歓楽街 |
天候 | 雪が降っている、曇り空、晴天の昼間 |
大切なのは、そのシーンの背景や舞台をしっかりと思い浮かべて、要素(寝室、家の前、学校の教室など)として設定することです。
4.角度や遠近の設定
最後に、被写体のサイズ感(首から上、全身など)や角度(上空から、正面から、後ろから)を設定します。
これは主にカメラのアングルや解像度(画質)の設定という感じになるため、これまでの優先すべきプロンプトの最も最後に追記する形です。シーンの雰囲気を作るためにも重要な作業になります。
角度の設定 | 遠近の設定 |
---|---|
(被写体の)真正面から | 全身 |
(被写体の)真後ろから | 首から上 |
(被写体の)横から | 顔のドアップ(接写) |
(ドローン撮影)空の上から | 腰から上 |
5.最後にniji journeyを呼び出す設定
必要なプロンプトをすべて入力した後は、必ずプロンプトの最後に「niji journey」というモデルを呼び出すプロンプトを追加しておきます。
ミッドジャーニーでアニメ風やイラスト風の画像生成をしたい場合は、ニジジャーニー【–niji 6】を呼び出すことで、クォリティの高いアニメ風(イラスト風)の画像を作ることができます。
ニジジャーニーV6モデルとは、ミッドジャーニーで使用することができる「イラストに特化」したプロンプトになります。V6モデルは2024年1月30日にV5のアップデート版として公式にリリースされました。
ここまでを具体的に、プロンプトとして記述することでかなりあなたのイメージにある画像を再現することができるようになりますので、癖をつけて覚えていきましょう。
また、よく使用する設定については「コピペ」できるよう、メモ帳などに保存しておくと便利です。
6.効果的なプロンプトの使い分け(上級者向け)
ミッドジャーニーでは、日本風なアニメやイラストを描写したい場合、先ほど紹介したニジジャーニー【–niji 6】一つである程度はキャラクターなどを生成することができますが、ここでは上級者向けということで、より効果的なプロンプトの使い分けとそれらの比較について解説していきます。
ミッドジャーニーでは、ニジジャーニー【–niji 6】の他にも、キャラクター設定の冒頭に冠詞として【anime】を付与することで、特定のスタイルや作風を作り上げることができます。
以下にわかりやすくスタイル別効果一覧表を作成しました。
指定語(プロンプト) | プロンプト例 | 期待される効果 |
---|---|---|
なし(–niji 6のみ) | “beautiful girl with long black hair –niji 6” | ・基本的なアニメ調 ・自然な二次元表現 ・バランスの取れた表現 |
anime | “beautiful anime girl with long black hair –niji 6” | ・明確なアニメ風 ・典型的な二次元表現 ・アニメ的な誇張 |
manga | “beautiful manga girl with long black hair –niji 6” | ・漫画的表現 ・コマ割り風 ・モノクロ調の可能性 |
illustration | “beautiful illustration girl with long black hair –niji 6” | ・イラスト寄りの表現 ・柔軟な画風 ・芸術的表現 |
- 特定のスタイルや表現を求める場合は冠詞の追加が有効
- スタイルの指定は目的に応じて柔軟に追加可能
- テスト生成を行い、結果を見ながら調整することを推奨
- 特定のアニメやマンガのスタイルを参考にする場合は、その特徴を具体的に記述することで、より望ましい結果が得られる可能性があります
さらに、追加で設定に加えたいパラメーターを解説します。
- –stylize (20-80): スタイルの強さ調整
- –chaos (0-30): バリエーションの範囲
- –ar: アスペクト比の指定(例:1:1, 3:4, 16:9)
ここまで覚えたプロンプトを使って、実際にキャラクターを作ってみましょう。
【ミッドジャーニー】実際にキャラクターを作成してみた
ここからは、ミッドジャーニーで実際にアニメ風やイラスト風のキャラクターを作成したのでご紹介します。
せっかくですので、先ほど紹介したスタイル別効果一覧にある順番で、画像生成してみましょう。
1.ニジジャーニーのみを使用
被写体は基本的に同じ要素(日本人の黒髪黒い瞳の美しい少女が寝室のソファに座っている)をリピートしていきますので、効果の違いがよく実感できると思います。
実際に【–niji 6】のみを使用したプロンプトは以下の通りです。
2.ニジジャーニー+アニメスタイル
ここでは【–niji 6】+【anime】スタイルを追加して生成してみました。
先ほどと比べるとかなり可愛らしいアニメ風なキャラクターに仕上がっていますね。
実際のプロンプトは以下の通りです。
3.ニジジャーニー+マンガスタイル
ここでは【–niji 6】+【manga】スタイルを追加して生成してみました。
先ほどと比べるとかなりマンガ風なキャラクターに仕上がっていますね。
実際のプロンプトは以下の通りです。
4.ニジジャーニー+イラストスタイル
ここでは【–niji 6】+【manga】スタイルを追加して生成してみました。
先ほどと比べるとまた違う、イラスト風なキャラクターに仕上がっていますね。
実際のプロンプトは以下の通りです。
ここまで「4つの異なるスタイル」を指定して、実際にキャラクターを生成してみましたが、違いがかなりハッキリとでていて、あなたが作りたい作風の参考になるのではないかと思います。
最後に少しガチ目に凝った、キャラクターをいくつか紹介して終わりにしたいと思います。
5.応用編
ここでは「アニメ」スタイルな感じでキャラクターを作ってみました。
実際のプロンプトは以下の通りです。
さらに続いては「マンガ」スタイルな感じでキャラクターを作ってみました。
実際のプロンプトは以下の通りです。
いよいよ最後は「イラスト」スタイルな感じでキャラクターを作ってみました。
実際のプロンプトは以下の通りです
どれもかなり魅力的なタッチ(作風)のキャラクターが完成したと思います。当メディアでは、あなたのこだわったキャラクターの報告コメントもお待ちしております。
ミッドジャーニーでアニメ&イラストを作成!プロンプトの実例と成功テクニック
今回は、以下の内容についてお伝えしてきました。
- アニメ風やイラスト風にする方法
- 実際に作成したキャラクターを紹介
実際に、普段は馴染みのないアニメ風やイラスト風のキャラクターを生成してみましたが、かなり多岐にわたって作風を変えたり調整したりすることができることがわかりましたね。
また、服装や表情、ポーズや肌感など、細部までこだわればかなり複雑な描写まで表現できることも理解することができたと思います。あまりプロンプトを多くすると、管理が大変になりますが、その分だけ自分だけのオリジナリティが出せるということでもありますから、やりがいはありますよね。
ということで、アニメやマンガなどにも使えるミッドジャーニーを使用したキャラクターの生成方法について、詳しく解説してきました。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ミッドジャーニーで使用するプロンプト集や各パラメーターについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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