鳥山明氏と言えば、漫画の世界において大きな金字塔を打ち立てた大漫画家です。普段はまったく素顔をメディアに晒さないことでも知られており、メディアへのプロフィール写真としてはいつも有名な「自画像イラスト」を使用していました。
一方で、鳥山明氏は過去に2度も「長者番付1位」を獲得した経験があります。普段読者としては、あまり興味関心のない話なのかもしれませんが、そんな鳥山明氏はなんと!過去に妻とのテレビ共演も果たしたことがあったんです。
そこで今回は、
・鳥山明2年連続「長者番付1位」の過去に迫る!
・妻との共演で見せた鳥山明の素顔とは
主にこちらの内容で紹介して行きます。
鳥山明2年連続「長者番付1位」の過去に迫る!
鳥山明氏は、これまでに莫大な資産を築いたと言われています。その根拠として彼の代表作『Dr.スランプ』の爆発的人気により、1981年の所得金額は「5億3924万円」とされ、さらに翌年は「6億4745万円」と、前年を上回る所得金額からも明らかです。
鳥山明氏は「長者番付 その他部門」で2年連続1位を記録しただけなく、その後も長者番付にその名を連ねてきた過去があります。
次作として空前の大ヒットを記録した作品『ドラゴンボール』シリーズでは、累計発行部数は約2億6000万部とされ、’19年の米紙「サンフランシスコ・クロニクル」の試算によると、同作品における漫画やゲームなどのシリーズ売り上げは総額230億ドル(約3兆3000億円)とまで言われています。
真実はどうあれという話ですが、世間では鳥山明氏の資産総額は数百億円とも言われています。
その理由として、印税が仮に10%だとすると単行本価格が400円だとして「一冊40円」の儲けとなります。その一冊40円の儲けを先ほどの2億6000万部の売上部数だとしたら・・・「104億円」です。
これはあくまでも『ドラゴンボール』の単行本だけでの試算ですから、この他に『Dr.スランプ』やそれ以外の漫画による収入はもちろん、ゲーム『ドラゴンクエスト』のキャラクターデザインなども担当していましたから、当然のことながらその収入は驚愕の桁数となることでしょう。
しかし、以前の所得税率は70%という時代もあったようなので、実質所得の3割しか手もとに残らないとなれば、それ以外にかかってくる必要経費(人件費・部材費・通信費など)も加味するとそこまで大きくは手もとに残っていないのかもしれません。
鳥山明氏はテレビ番組『徹子の部屋』の放送(1983年)で「長者番付1位っていうけど、お金のことはピンとこない・・・。東京の書店とかで(アラレちゃんが)山積みになっているのを見ると、売れてんかなって」と飾らずに語っています。
それでも、これまで40年以上愛され続けて来た漫画やキャラクターなど考慮すると夢があるほどの資産を築いていてもおかしくはありませんよね。
妻との共演で見せた鳥山明の素顔とは
鳥山明氏はこれまであまりメディアにその素顔を晒してくることはありませんでした。しかしながら、1983年5月4日に放送されたテレビ朝日系『徹子の部屋』では漫画家の妻と共演を果たしています。
鳥山明氏は当時、番組に出演し「結婚、妻、漫画家になるきっかけ」など、滅多にメディアには露出しないプライベートな素顔を見せてくれました。
白い上着にジーンズというシンプルなスタイルで『徹子の部屋』に出演した鳥山明氏は、司会の黒柳徹子氏から、前年(1982年)の長者番付「その他部門」1位(全体では35位)になったことに関して紹介されると「芸能人じゃないんですから。報道の方が来られてびっくりしました」と苦笑いを浮かべていました。
鳥山明氏は、この取材エピソードについて、長者番付発表翌日はたまたま結婚式であったことから、取材に来た報道陣に対して近所の人たちは「えっ、(取材は)結婚式のことですか?」と逆取材をしたことで、自身の結婚が報じられることになってしまったと語っています。
なんとも、良い話が重なった珍妙なエピソードですよね。
そして、妻との共演とタイトルには書きましたが、実は『徹子の部屋』に出演したのは正確には鳥山明氏のみでした。番組のスタジオに少女漫画家の妻「みかみなち」さんが見学にいらっしゃっているということで、急きょ黒柳徹子氏が鳥山明氏の妻を紹介してテレビ放送されるという事態になったようです。
鳥山明氏は妻 みかみなちさんについて「僕より年上で」、「(同じ漫画家として)時々手伝ってくれています。一番助かっている部分」と照れ笑いを浮かべて奥さんを紹介してくれています。
馴れ初めについて明かし、妻 みかみなちさんの親戚が同じ町内にいたそうで、同業の人というのも滅多にいないから会ってみようということになり、最初は同業者5人くらいで会ったことがきっかけだったことを語ってくれています。
それ以外にも鳥山明氏は「マンガは小学生ぐらいに読んだ記憶があるぐらい」ということや「ジャンプへの最初の読み切りはアンケートで思いっきりドベ(最下位)でした」という過去についても明かしてくれました。
鳥山明氏が妻であるみかみなちさんとメディアで共演したのはこれが最初で最後だったのかもしません。いずれにしてもとても貴重なワンシーンが、黒柳徹子さんのおかげで生まれたんですね。
ファンにはたまらない貴重な記録とエピソードまとめ
今回は、鳥山明2年連続「長者番付1位」の過去に迫る、妻との共演で見せた鳥山明の素顔とはについてご紹介してきました。
これまで読者としては、鳥山明氏の作品を楽しませてもらってきましたが、長者番付で1位を取っていた過去があったことは正直、知りもしませんでしたね。それだけ、ドラゴンボールやDr.スランプが日本中で売れていたという証ですね。
また、貴重なテレビ出演では本人も予想外の妻との共演を果たすというエピソードや、長者番付の取材陣が逆取材を受けてはじめて、結婚したという事実をしり報道したというエピソードも珍妙でした。まるで、ドラゴンボールの世界観のように摩訶不思議なエピソードトークをありがとうございました。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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