この記事では次の内容についてお伝えしていきます。
- 郵便料金値下げの理由
- 速達やレターパックの料金はどうなるのか
郵便料金値上げの理由
【改定】手紙の郵便料金、今秋にも84円→110円に値上げへ https://t.co/1qreAVcGOS
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 21, 2024
政府は物価問題についての関係閣僚会議で手紙の郵便料金の値上げを了承。はがきは63円から85円になる。日本郵便は郵便事業が赤字だとして値上げを求めていた。今回の値上げは、消費増税の改定をのぞくと約30年ぶり。 pic.twitter.com/bYBM7wELp3
日本政府は物価問題についての関係閣僚会議で、消費税改定を除くと、約30年ぶりとなる2024年10月からの郵便料金の値上げを了承しました。SNSでは「郵便料金」がトレンド入りを果たし、個人や企業などから多くの関心が寄せられています。
では、いったいなぜ日本郵便は値上げに踏み切ったのか「郵便料金値上げの理由」について解説していきたいと思います。
郵便料金値上げの理由
手紙の郵便料金110円に値上げ了承 政府の関係閣僚会合 10月ごろ改定見通し https://t.co/vDAwSSyjdT
— 産経ニュース (@Sankei_news) May 21, 2024
郵便物の減少や人件費の高騰などで郵便事業が赤字となっており、収益改善のため値上げに踏み切る。ただ値上げをしても郵便事業の黒字化は一時的で、再び赤字に転落するとの試算も出ている。
郵便料金の値上げが行われる背景には「郵便事業の苦境」がありました。日本郵便は「郵便物の減少、輸送コストの高騰などで郵便事業が赤字」だという理由から、値上げを求めていました。
- 郵便物数の減少に伴う収益の減少
- 2022年度に民営化後初めてとなる営業損失(赤字)を記録した
民営化以降の日本郵便(株)の「営業損益」は近年悪化していっており、’22年度には遂に「▲211億円」もの赤字転落となりました。以下の理由による郵便物の減少から、今後はさらなる業績の減益が見込まれることから、その補填策として「商品単価のアップ=郵便料金の値上げ」を図った形です。
- インターネットやSNSの普及
- 各種書類等のデジタル化の進展
- 各企業の通信費や販促費削減の動き
以上のことから、現行の料金を据え置いたままですと単純に、郵便事業の減少減益が見込まれることから、商品単価となる郵便料金の値上げに至りました。
郵便料金値上げ幅
25グラム以下の定形郵便物および25グラム以下の信書便物の料金額の上限を84円から110円に改定。
— 妖精トロール🧚カバじゃない (@amse070707) May 21, 2024
はがきは63円から85円
今回の値上げは、消費増税の改定を除くと約30年ぶりです。
ますます年賀はがきが減るな。
手紙の郵便料金110円に値上げ了承 政府の関係閣僚会合 10月ごろ改定見通し pic.twitter.com/bhvMUHDHi5
総務省審議会を中心とした議論にて、郵便物の値上げは種類ごとに行われています。ここでは、今回の郵便番号値上げの中心となった「封書やはがき」について解説していきます。
封書等(第一種郵便物)
25g以下の定形郵便物は「31%の値上げ」、50g以下の定形郵便物は「17%の値上げ」の予定です。なお、現在は「25g以下と50g以下で分けられている料金は110円で一律化される」方向のようです。
郵便物の種類 | 値上げの内容 |
---|---|
25g以下の定形郵便物 | 84円から110円に値上げ |
50g以下の定形郵便物 | 94円から110円に値上げ |
はがき(第二種郵便物)
はがきは「34.9%」もの値上げ幅となる見込みです。※所定の規格を超えるものは第一種郵便物の扱い
郵便物の種類 | 値上げの内容 |
---|---|
はがき | 63円から110円に値上げ |
郵便料金が据え置かれるもの
すべての郵便料が値上げされるわけではありません。以下に記載した郵便物については、値上げは行われず「郵便料金は据え置かれる」という見通しです。
- 第三種郵便物・・・雑誌などの定期刊行物
- 第四種郵便物・・・通信教育用郵便物、点字郵便物
- 書留・・・郵便物が壊れたり届かなかったりした際に、一定の賠償をするサービス
書留については、’23年10月に値上げされたばかりであることから、今回の値上げの対象には含まれません。
郵便料金以外に速達やレターパックはどうなる
【手紙の郵便料金10月から110円に値上げへ】
— NHK生活・防災 (@nhk_seikatsu) May 21, 2024
消費税率引き上げを除いて30年ぶりの値上げで、定形郵便物の手紙のうち重さ25g以下の料金が84円から110円に値上げされます
あわせて、はがきの料金も63円から85円に値上げするほかレターパックや速達料金も値上げする方針ですhttps://t.co/R9l3tLtsoM
古いレターパックを確定申告などで税務署または税務所に出す場合、現在の郵便料金になるように差額を貼りましょう
— 個人向け郵便局利用 (@yubinJP) March 16, 2024
税務署は料金不足は受取拒否する場合があります
3月15日に出したのなら、配達局に電話して相談です
2024年3月現在、レターパックプラスは520円、レターパックライトは370円
9月末まで pic.twitter.com/CHn4n567bY
今回の郵便料金の値上げに伴い、封書やはがき以外の「速達」や「レターパック」など、仕事でよく使うような郵便料金についてはどうなるのか、わかりやすく解説していきます。
定形外・特殊取扱
【悲報】10月から郵便料金値上げ決定
— コクブカメラ⊿|👶🏻0y (@kokubucamera) May 21, 2024
はがき:63円→85円
手紙(定形):84円→110円
定形外:約30%UP(一部を除く)
手紙110円に値上げ了承 政府の関係閣僚会合 | 2024/5/21 – 共同通信 https://t.co/PcPjkylPjx
恐ろしいことに、定形外や特殊取扱といった郵便物は「約30%の値上げ」を基本として、現在も検討が進められているとのことでした。そのため、現時点では具体的な金額や値上げについては発表されていませんが、「定形外郵便物 250g以内・規格内の場合は現行で250円」となりますが、仮に30%値上げがあったら「325円」ということになります。
レターパック・速達について
郵便料金の値上げについて
— とろくま@5G (@trokuma) December 18, 2023
・第一種定型郵便物
(25g) 84円→110円
(50g) 94円→110円
※サービス改善の一環として重量区分を統合
・第二種定型郵便物
(通常葉書) 63円→85円
・その他も約30%の値上げ率を想定
(ただし、レターパックや速達等はそれより低い値上げ率を想定) pic.twitter.com/SvNAPKM3D2
レターパックや速達に関しては、値上げ率は定形外・特殊取扱と比べると値上げ率は低くはなりますが、それでも値上げの対象であることに変わりありませんでした。いまのところはまだ、詳しい数字については公表されていません。いまのところ「レターパックライトは370円」で「レターパックプラスは520円」となり、速達料金は以下の通りです。
速達料金 | 重量 | 料金(基本料金に加算) |
---|---|---|
郵便物(手紙・はがき) | 250gまで | +260円 |
1kgまで | +350円 | |
4kgまで | +600円 | |
ゆうメール | 1kgまで | +330円 |
【2024年10月】郵便料金値上げの理由!速達やレターパックはどうなる?
今回は、以下の内容についてお伝えしてきました。
- 郵便料金値下げの理由
- 速達やレターパックの料金はどうなるのか
郵便料金が値上げされるのは「2024年10月」の見通しです。SNSでは、郵便料金の値上げよりもその「実」、つまりは郵便料金を上げざる得なくなった「原油高」や「物価高」、そして「人件費の高騰」と言ったいわゆる「経費を圧迫した原因」について多くの方が言及していました。
確かに「業績が厳しくなったから値上げします」では、キリがないでしょうし短絡的過ぎると思います。それよりも、経済の根本をしっかりと立て直す必要がいまの国にも企業にとっても急務なのではないでしょうか。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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