番組「櫻井・有吉the夜会」(TBS系)の1月18日放送分の企画が炎上しました。理由としては、沖縄県出身の女優である、二階堂ふみさんが「方言禁止記者会見」という企画に挑戦したことにあったようです。
企画を放送した「TBS」に対してSNSでは、方言差別だとして大きな批判が殺到しています。TBSは、J-CASTニュースの取材に対して、すでに謝罪のコメントを回答しました。
そこで今回は、
・櫻井・有吉the夜会の方言記者会見に批判殺到!
・炎上理由となった時代背景とは?
主にこちらの内容について迫っていきたいと思います。
櫻井・有吉the夜会の方言記者会見に批判殺到!
それでは、今回の騒動はどのような経緯からはじまり、SNSで批判が殺到したのか検証していきましょう。
事の発端は、TBSのバラエティ番組「櫻井・有吉THE夜会」で2024年1月18日に「方言禁止記者会見」というコーナーが放送されました。
このコーナーでは、沖縄出身の二階堂ふみさんが、標準語で質問に答えていくという、ゲーム形式で、方言を話さないよう挑戦する企画でした。
しかし、この企画は、過去の沖縄における「方言札」の強制など、抑圧的な歴史を思い起こさせることから、適切性やエンターテイメントとしての価値を問う声がSNS上で上がったことから、次第に批判が殺到していったようです。
炎上理由となった時代背景とは?
今回、TBS側に対してSNSから批判が殺到した「炎上理由」について解説していきます。
まず、炎上理由としては今回の企画内容が「方言札」という、差別的主旨を伴う内容だったということが挙げられます。方言札の時代背景を簡単にまとめてみました。
「方言札の時代背景」
方言札とは、明治時代の沖縄県において、学校での沖縄方言の使用を禁じるために用いられた札です。この制度は、日本の標準語を強制し、地域の言語文化を抑圧するものでした。子どもたちは方言を話すと、首に「方言札」をかけられ、次に使う人が現れるまでその札を首からぶら下げる必要がありました。この歴史的背景から、方言札は言語の強制と同化政策の象徴と見なされ、差別的な取り扱いとして批判されています。
以上の理由から、番組で方言を禁じた企画は、沖縄の歴史に対する配慮の欠如として批判されました。
さらに、この方言札という差別的扱いの企画を“沖縄出身の二階堂ふみさんに挑戦させた”というのが、炎上理由として考えられると思います。
このことから、SNSでは番組企画を擁護する声もある一方、歴史的背景か批判が続発しているようです。
方言出たら札をかけるという企画なら物議もわかるけど、そうじゃないよね? これが物議になる方が差別だし、企画の意図をきちんと理解しないでなんでも差別差別って馬鹿の思考。制作側も謝罪せず反論したらいいのに。 https://t.co/0EpJQfG2jn
— サイ (@sweet123lady) January 22, 2024
かつて沖縄では「方言札」で標準語を押しつける同化教育が行われた。たまたま沖縄出身の二階堂ふみに「方言禁止記者会見」をさせるバラエティーを見て驚いた。こんな企画が通ってしまう無神経さ。「方言札」という沖縄差別を知らないのだろうか。わざとなら悪質だ。TBSの見解を聞きたい。 https://t.co/Bl8GYrjjw2
— 諸岡浩太郎 (@memento_moreau) January 19, 2024
炎上の背景と時代の背景からの考察
今回は、櫻井・有吉the夜会の方言記者会見に批判殺到と、炎上理由となった時代背景について迫ってみました。
炎上の背景:方言とアイデンティティーの尊重
この企画が炎上した根本的な理由は、方言を話すことを制限するという趣旨が、地域のアイデンティティーや文化の否定と受け取られかねないという点にあります。特に沖縄県においては、方言札を用いた言語の抑圧が歴史的に行われてきた背景があるため、そのような過去の記憶を呼び覚ますような企画は、特に敏感に受け止められます。
時代背景の変化とメディアの役割
現代社会において、多様性や地域文化の尊重がより一層重視されるようになっています。このような社会的背景の中で、メディアは多様な文化や言語に対する理解と尊重を促進する役割を担っています。しかし、今回のような企画が批判を浴びることで、メディアがその責任をどのように果たすべきか、改めて考える機会を提供しています。
今後の期待と対応
今回の炎上事件は、番組制作側にとって重要な学びの機会となります。地域文化や方言に対する深い理解と配慮を持つこと、そしてそれらを尊重する姿勢が、今後の番組制作において不可欠であることを再認識させる出来事でした。TBSが謝罪のコメントを出したことで、問題への認識と対応の意志が示されましたが、今後はこのような批判を受けるような企画を避け、より多様性を尊重する内容を心がけることが期待されます。
結論
「櫻井・有吉the夜会」の方言記者会見コーナーでの批判は、時代背景と社会の変化を反映しています。
地域のアイデンティティーや文化への深い理解と尊重が、今後のメディア制作における重要な指針となるでしょう。このような炎上を契機に、メディアが多様性の尊重という社会的責任を果たすための取り組みが、さらに進むことを期待します。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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