この記事では次の内容についてお伝えしていきます。
- イマネ・ケリフの性別は女性か男性か判明
- パリ五輪に出場できた理由
トランスジェンダーじゃない!イマネ・ケリフの性別が女性である理由!
イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
— 汚点 (@ODEN_BB) August 1, 2024
トランスジェンダーでなく生まれた時から女性
染色体異常でXY染色体を持っていてテストステロン値が一般女性より高いだけ
そのテストステロン値も基準値以内
そもそも東京オリンピックにも出てるし5位
RTする前にちゃんとそれが事実か確認しましょう
誹謗中傷なら尚更 pic.twitter.com/B9vH6ozRE3
イマネ・ケリフ選手の記事。
— torajiro@ボクシングブロガー (@KurumaTora2ro) July 31, 2024
女性として生まれており、女性として、女性のためにも頑張ってきた。
トランスジェンダーではないですよね。
酷い言われように胸が痛くなります。https://t.co/9mkEjGnpII
2024年夏のパリオリンピックにアルジェリア代表として出場したボクサー「イマネ・ケリフ」選手の「性別騒動」が大きな話題となりましたね。いま、世界中でイマネ・ケリフ選手の女性としての出場枠に関する賛否の声が挙がっています。
イマネ・ケリフ選手は、昨年のボクシング世界選手権で「性別適格性検査」で失格という扱いを受けたこともあって、女性ではなく「トランスジェンダー」なのではないかという指摘が寄せられたりもしていて、選手でなくても注目しているトピックとしてSNSではトレンド入りしています。
そこで、ここからはイマネ・ケリフ選手の性別についてお伝えしていきたいと思います。
イマネ・ケリフの生い立ちと性別
暇になると地図を読んで時間潰すんですけど、今朝アフリカ北部を国々を見ながら「何でリビアはサッカー弱いんだ?」と疑問に。
— 大人 (@adultsaito) February 17, 2024
西からモロッコ、アルジェリア、チュニジア、エジプト。リビアだけサッカー界に爪痕残してないんよね。 pic.twitter.com/JwiSbZsauM
イマネ・ケリフ選手は、北アフリカのマグリブに位置する共和制国家「アルジェリア」の北西部にあるティアレト州の田舎出身です。
いきなりですが、実のところイマネ・ケリフ選手は幼少の頃からずっと「女性」として育てられてきましたが、性別テストを受けた際にはじめて「男性的な遺伝子」を有することが発覚したという過去があります。
ここが「1番」気になるところですが、「果たしてアレはついているのか」ですよね、調べてみたところそのことについて触れた記事などはありませんでしたが、ご両親が幼少期からずっと女性として育てて来たところを見ると、多分アレはついていないのでしょうね。
イマネ・ケリフ選手は、外見的特徴や実際の教育課程上においても、これまでずっと「女性」として生きてきたことがわかりました。つまりは、生まれたときから男性で、何かの転機で女性へと性転換をするとかいう感じではなかったということですね!
イマネ・ケリフ選手の幼少期が可愛すぎた https://t.co/DgmclQB2CX
— そら🍉 (@lazward_ao) August 2, 2024
そしてそのことは、イマネ・ケリフ選手の幼少期からの写真を見たら、ご両親がイマネ・ケリフ選手を女性として育てて来たという事がよくわかります。服装も髪の毛も、パッと見は女の子としか思えないくらいの印象を受けました。
イマネ・ケリフは女性なのかトランスジェンダーなのか
イマネ・ケリフ(Imane Khelif)
— 汚点 (@ODEN_BB) August 1, 2024
トランスジェンダーでなく生まれた時から女性
染色体異常でXY染色体を持っていてテストステロン値が一般女性より高いだけ
そのテストステロン値も基準値以内
そもそも東京オリンピックにも出てるし5位
RTする前にちゃんとそれが事実か確認しましょう
誹謗中傷なら尚更 pic.twitter.com/B9vH6ozRE3
直近でオリンピック女子選手が大規模なDNA検査を受けたのは1996年アトランタ。3387人中8人がY染色体を持ち、うち7人はAIS(アンドロゲン不応症)だった。一般人のAIS有病率0.002%なので、オリンピック女子選手は実に100倍の有病率となる。 https://t.co/gTfbWWkusK
— みずのと (@FebSens) August 2, 2024
ネット上でイマネ・ケリフ選手はトランスジェンダーだと言われたり、多くの誹謗中傷の声があったりしますが、イマネ・ケリフ選手の性別はトランスジェンダーではなく「女性」になります。
その証明として、イマネ・ケリフ選手は「アンドロゲン不応症」という「性分化疾患」であることも判明しています。もしも、そうならば生物学的には「女性」ということになるため、トランスジェンダーなどではなく、性分化疾患による症状ということが成立すると言えるわけです。
アンドロゲン不応症(AIS)とは、性分化疾患の一種で「卵巣や精巣の発育が非典型的」である状態を指します。この疾患は、アンドロゲン受容体(AR)の機能が低下しているために起こります。ARは、人体におけるアンドロゲンの効果を仲介するタンパク質です。AISでは、男性ホルモン(アンドロゲン)を分泌できるものの、アンドロゲン受容体が正常に働いていないため、アンドロゲンの一部または全部を感知できず、外性器や性格の男性化障害が生じます。
AISは大きく3つの表現型に分類されます
- 完全型(CAIS): 男性化された外見を持つ女性で、ウォルフ管由来器官が欠如しています。精巣は停留しており、短い膣があります。
- 不全型(PAIS): 女性に近い外見を持ち、陰核肥大と陰唇の一部の癒合があります。精巣は下降または停留しています。
- 軽症型(MAIS): 男性化不全で、思春期に男性化が不十分です。外見は女性に近い場合でも、身長は女性より高いことがあります。
少し詳しく説明すると、通常であれば、女性は「XX染色体」、男性は「XY染色体」という異なる染色体を持っています。しかし、性分化疾患(DSD)の場合、性的な身体特徴が生まれつき一般的な男女の特徴と異なる場合があるんです。そのため、男性遺伝子(XY染色体)を持ちながらも、身体的特徴である外見は女性的であるということが成立するわけです。
なんだかややこしいですよね?
つまりは、イマネ・ケリフ選手の生物学的な性別については、生まれながらの性疾患による影響を「身体的」に受けている「状態」であるということなんですね。そのため、男性的な染色体を持っていたり、身体的に男性的な特徴を持っていたりするということになるんです。
また、ついでに皆さんが気になるもう一つの違いとして「トランスジェンダー」と「性分化疾患(DSD)」はどのように異なるのかについても解説したいと思います。
まず、トランスジェンダーとは、生まれた時の「性別」と「自己認識」の相違が起こっている状態、またはその人々を指します。一方で、性分化疾患は生まれつきの身体的特徴と遺伝子そのものが疾患として一般的な遺伝子とは異なる症状になります。つまりは、染色体や生殖腺、生物学的な性の発達が非典型(一般的とは異なる)であることから、自己認識というレベルの問題ではないということになります。
少し難しい内容ですが、トランスジェンダーは「カラダとココロが異なる性別である」ということに対し、性分化疾患は「身体的かつ遺伝子的特徴が男女混合のような疾患である」ということですかね。
そのため、イマネ・ケリフ選手がトランスジェンダーではなく、性分化疾患ということであるならば、生まれながらにして疾患を患っていることになりますから、さぞ複雑な心境でしょうし、正確な治療というのは難しいのではないかと思われます。
トランスジェンダーとは、心と体の性が一致していない人たちのことです。
生まれた時の性が男性でありながら自己認識は女性である場合、それは「トランスジェンダー女性(MtF)」と呼ばれ、逆の場合は「トランスジェンダー男性(FtM)」と呼ばれます。
イマネ・ケリフがオリンピックに出場できた理由を解説!
速報:パリ五輪に「女性」として出場した2人の選手、アルジェリアのイマネ・ケリフ選手と台湾のリン・ユーティン選手は「XY染色体」を持っているため、女子世界選手権から失格となったことがあるが、来週のオリンピック女子ボクシングに出場する予定である。
— ami (@amisweetheart) July 29, 2024
ふざけすぎ‼️😡https://t.co/jZfJ1IyHND
⚠️ この生物学的男性は、2023年の女子世界ボクシング選手権大会への出場を禁止されたが、パリオリンピックへの出場は許可された。
— JeanKen(ジャンケン) (@x4ipf) August 1, 2024
イマネ・ケリフは「男性のXY染色体」を持ち、テストステロン検査に不合格だったとして、国際ボクシング協会(IBA)から2023年に失格となった。… pic.twitter.com/tNgXa28O10
イマネ・ケリフ選手は、2023年のボクシング世界選手権では「性別を理由に失格」という扱いを受けていますが、2024年夏のパリオリンピック(パリ五輪)には出場できた理由について解説していきます。
国際ボクシング協会(IBA)と国際オリンピック委員会(IOC)の両者では、トランスジェンダーや性分化疾患の選手への参加資格に関する大きな違いがあります。
IOCは、2021年に新たな基本方針を打ち出し、各競技団体に出場基準の決定を「委ねる」としています。
そのうえで、IOCはトランスジェンダーの選手について「不当に優位だと無条件に仮定すべきではない」としているんですね。
しかし、IBAでは性別適格検査による遺伝子上における「性別検査」を実施していることから、性の自己認識云々に関わらず、男性は男性、女性は女性なんです。
以上の理由から、イマネ・ケリフ選手はIBAでは失格となりましたが、IOCではパスポート上でも女性であり、社会生活においても女性として生活するイマネ・ケリフ選手の出場を認めたわけです。
生物学的な「男女」の線引きについては、依然として世界中や競技団体による議論が多く交わされており、2023年3月の世界陸上競技連盟が下した判断は、「男性として思春期を過ごしたトランスジェンダーの女性選手(元男性)の女子カテゴリー出場を禁止」とする措置をとっており、国際水泳連盟(FINA)も同様の制限を設けています。
IBAとIOCでは、審査や検査という以前にまるっきり異なる考え方をしているため、今回のような片方の団体には認められるが、もう片方の団体には認めてもらえないという事態が起こってしまうんですね。
イマネ・ケリフの性別は女性か男性か判明!パリ五輪に出場できた理由!
今回は、以下の内容についてお伝えしてきました。
- イマネ・ケリフの性別は女性か男性か判明
- パリ五輪に出場できた理由
いずれにせよ、見た目という意味では男性的な人もいれば女性的な人もいます。それは性別がどちらであろうと言えることなのだろうと思います。しかしながら、問題となるべき点は騒動の趣旨が「オリンピック」という競技で競い合うための内容なので、選手個人の「フィジカル」は大きく結果に影響するという事です。
だからこそ、相手が弱いならまだしも、今回のように女性同士の競技に筋骨隆々な男性が突然として、相手選手で現れたらそれはコーチも止めたくなりますよね・・・。でもそれは、選手の単なる意思だけの問題ではなく、疾患によるものであるとすれば、一概に判断をすることは難しいのではないでしょうか。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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