言葉狩り(ことばがり)という言葉を皆さんは知っていましたか?
言葉狩りとは、今までは普通に使用していた言葉が、一部の人間や業界によって、不適切だとみなされてタブー(禁止)になることを意味しています。いま、この言葉狩りがクレカ会社による表現規制にまで、影響していて、SNSでは反発の声が多く挙がっています。
今回の内容は、
- 世間から嫌煙される「言葉狩り」の意味と使い方を解説
- クレカ会社による「表現規制=言葉狩り」が話題
主にこちらの内容で解説して行きます。
世間から嫌煙される「言葉狩り」の意味と使い方を解説
言葉狩りの本来の目的は、とある「特定の言葉」について差別や偏見を含むなどの理由から不適切と判断して、過剰に排除することにあります。
これは、さまざまな言葉の意味や由来(歴史)などの一切を考えることなく、ただ単純に「他人を不快にさせるだろう」とか「これは差別的発言だ」と主観で考えた人たちが、いわゆる「温情」や「優しさ」で行う一種の「添削行為」、または「言論統制」と言えるものです。
これは「ポリティカル・コレクトネス(英:Political Correctness)」という、言語表現や社会制度などから、あらゆる差別をなくすべきという考え方に基づいた行動と言えると考えられます。
ここからは、言葉狩りの使い方と議論を呼んだ言葉狩りの3つの事例を紹介していきます。
言葉狩りの使い方
あくまでも、主体(個人や業界)の判断によって、特定の言葉や表現が「不適切」だと判断した場合、それを用いた相手に対して、その言葉や表現を奪う(規制など)行為として使用します。たとえば、「百姓」や「片手落ち」といったこれらの用語や表現が使われた文面などに対して執拗に攻撃する行為です。
議論を呼んだ言葉狩り3の事例
昨今の多様化・多様性の時代の変化に伴い「言葉狩り」の事例は増えているそうです。ここでは、実際に議論を呼んだ言葉狩りの事例を3つ紹介します。
「障害者」から「障害を持つ人」への変更
従来「障害者」という言葉は広く使われていましたが、人を障害そのもので定義するのではなく、一人の人間として障害の一部を持っているという視点から、「障害を持つ人」という表現に変更する動きがあります。この変更は、障害を持つ人々への偏見を減らし、彼らを社会の平等な一員として扱うことを目的としています。
「インディアン」から「先住民」への変更
アメリカやカナダなどでは、従来「インディアン」と呼ばれていた人々に対して、「ネイティブ・アメリカン」や「ファースト・ネーション」という言葉が使われるようになりました。これは、コロンブスがアジアのインドに到達したと誤解して「インディアン」と名付けたことに由来し、実際の地理的・文化的背景を反映していないためです。より適切で尊重を込めた表現への変更は、先住民への敬意を示すために行われています。
性的指向に関する言葉の変化
「ゲイ」や「レズビアン」などの性的指向を表す言葉に対しても、差別的または偏見に基づくネガティブな言葉遣いから、より中立的で尊重を込めた言葉遣いへの変更が求められています。例えば、「同性愛者」という言葉が医学的または差別的なニュアンスを持つとして、「ゲイ」や「レズビアン」といった自己同一性に基づく表現が推奨されるようになりました。
これらの事例は、社会の中で言葉の使い方がどのように進化し、より多様性と包摂性を重んじる方向に向かっているかを示しています。
クレカ会社による「表現規制=言葉狩り」が話題
引用元:クロサキナオDLsiteが話題…
— クロサキナオ (@kurosakina0) March 26, 2024
クレカ会社の成人向け作品を含むサービスへの要請(言葉狩り)が出ていて、特定語句の表現規制が入るそう。例:「ロリババア→ひよこばばあ」…規制後のワードも波紋を呼びそうな内容ばかり…モブおじさん…何なんだよコレ、言っちゃアレだけど笑うしかない。… pic.twitter.com/pwon1GEmGE
いま、X(旧 ツイッター)ではクレジットカード会社の成人向け商品を含むサービスへの要請(=言葉狩り)が話題になっています。
具体的に言えば、特定の語句に対して表現の規制が入るということですね。
例)ロリババア→ひよこばば
該当する特定語句について、以下にその一部を紹介します。
- 監禁→閉じ込め
- 鬼畜→超ひどい
- 拷問→責め苦
- 獣姦→動物なかよし
- 調教→しつけ
- 凌辱→屈辱
- モブ姦→モブおじさん
・・・書いてて、だんだん笑っちゃいましたね。これはある意味、新しいジャンルと言われても仕方のない、見事に無理やり寄せちゃった感がありますよね。
DLsiteで男性受けなどの普段メインで使ってたワードが使えなくなってるのよね。
— 喪阿本部 (@EDFHQ) March 26, 2024
そのうち逆レとかも短縮ごとやられそうだから、クレカ会社の言葉狩りは許さん。 pic.twitter.com/hN6BjPrnEY
クレカ会社の表現規制に対抗して DLsite が ヤバい単語を置き換えるの? てか、動物なかよし とか 虫えっち とか ひよこババア とか、ゴキブリ混入なみにひどい言い換えやな💦 痴漢が秘密さわさわとか頭おかしいでしょ!? クレジットカード会社はもっと言葉狩りして、もう一回置き換えを発生させよ… pic.twitter.com/crxF8XVaNC
— 田中伸幸@tanakas.eth (@name6less9) March 26, 2024
同人誌や同人ゲームまで取り扱う二次元総合DLショップ「Dlsite」にも、これらの要請があったことが判明しています。改めて見てみると、ほんとすごい表現規制(言葉狩り)になってますよね。
クレカ屋さんの雑な言葉狩りリスト投げるだけの態度、かなり大真面目に、こいつら真の犯罪を見抜いたり防いだり出来てないだろ、ともなる。
— No Context Post (@nocontextpostt) March 26, 2024
この精度では根本的に無理でしょ。
何かを守るために巻き添え出してるんじゃなくて、無能が仕事してるフリだけ求めて雑に他人の畑を焼いてるので絶望感しかない
クレカ会社の言葉狩りありえんのだ。言葉の変更を強いてるのアホすぎるのだ。面白がってるうちはいいけど、言い換え代案にすれば今まで構築してきたゾーニングのエリアがサイト毎にめちゃくちゃになるし、将来的に見たくないものを見せられる結果にしかならないと思うのだ。単純に不便になるのだ…… https://t.co/171Y1wmzbd
— んといさん (@ntoisan) March 26, 2024
X(旧 ツイッター)では、これらの「クレカ会社による言葉狩り」に対して大きな反発の声が挙がっています。皆さんも、先ほどご紹介した言葉の変換を見ていただければ、その理由はわかりますよね?受け取る側によっては、もはや完全に別物の意味として捉えてしまう恐れがありますよね。
クレカ会社による言葉狩りは意味を成すのか?大論争の予感!
今回は、以下の内容について解説してきました。
- 世間から嫌煙される「言葉狩り」の意味と使い方を解説
- クレカ会社による「表現規制=言葉狩り」が話題
なんだか、ふざけているのかっていうくらいにおかしな変換も多々見受けられるクレカ会社による言葉狩り(規制)の様子をお届けしました。
これから、多様化とか多様性とかってことで、どんどんこのような表現や言葉の規制が増えていくんでしょうかね、個人的には日本という国も制限や制約ばかりでどんどん生きづらくなっている気がします。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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